病院で、、、番外編
ゆいは死ぬということに対して、それほどこだわりがなかったんです。
ゆいみたいな人が1人いなくなったとして、悲しんでくれる人はいるかもしれない。
でも時間が経てば、それなりに過ぎていくだろう、、、そう思っていました。
だから、死ぬと言われても少し冷静に見ている自分もいました。
この話ご主人様に話すと絶対叱られる話です。
というか、何度か叱られたことがあります。
ご主人様は何があっても、自分1人でも生き延びてやる!という人です。
だからゆいみたいな考え方はイライラするのだと実感しています。
だから、こういう話はしなかったし、実際死ぬと言われた時、ご主人様に連絡したからいいか、と思ったことも、かなり後で話しました。
もちろん叱られましたけどね。
そして、その度に言われるんです。
ゆいの身体は俺のものだから、勝手なことは許さない。
ご主人様の許可なく死ぬことはダメなんです。
最後の手術の時の話です。これで完治となる手術でした。
手術直前にご主人様と電話で話しているところに、父親登場!
電話しているゆいをみたにも関わらず、話しかけてくるw
仕方ないので、電話を切りました。
中途半端に切ることとなったので、ご主人様愛してますと言えなかったんです。
言いたかったのに言えなかった事をラインでは伝えました。
手術は部分麻酔だったので、意識があったんです。
突然の激痛が走りました。
えっ?なんでこんなところ痛いの?ってとこが痛くなったんです。
痛いです、と伝えると急に色んな人がバタバタと動き出して、色んな確認をしている。
そして、お医者さん同士の話し声が聞こえます。
そこじゃない!!それ以上ダメだから触ったらダメだ!!
すごくこわかった、、、死ぬって言われた時よりこわかったんです。
あれ? 私死ぬかも?
その時、ご主人様に愛してるって言えなかったから死ねない!そう思いました。
なぜそう思ったのかわかりません。
実際危なかったのは、その前の時でこの時は大したことなかったんですけどねw
まぁいっか、、と思わなかったんです。
ご主人様にこのことを話すと、成長したと褒めてくださいましたが、何がゆいの気持ちをこう思わせたのか今でもわかりません。
ただ、愛してますって言わなきゃ!それだけでした。
まぁ状況が状況でふわふわしてるし、パニクってたので仕方ないんですが、ご主人様という存在がゆいの心も救ってくれているのかもしれません。
この手術の直前まで、ご主人様から何度も電話が来ていました。
なんでもない、普通の話をしていました。
この当たり前の幸せを、ずっと続けたいと思ったのかもしれません。
その後、基本の考え方はそんなに変わっていないかもしれません。
ゆい一人いなくなっても、、、
でもね、あの時死んでた可能性もあったんです。
でも今元気で過ごせている。
きっと神様が、自分の好きなこと、やりたい事を頑張りなさいって言ってるのかなってw
マゾ奴隷もその一つなわけで、、、
だったら長生きできるように頑張らなきゃと思うようになりました。